January 23, 2019
幸福感
美味しいご飯を食べるとき、二度寝に入る瞬間、大切な人と笑っている時間など、人が幸せだと感じる瞬間は様々です。しかし私は、最も幸福感を得られるのは、他者から必要とされ、自分の存在意義を確認できたときではないかと思います。他者から必要とされるといっても、授業で寝ていた友達にノートを貸すというような、薄っぺらいものではありません。自分にしかできないこと、自分だから求められたことをして感謝されたとき、初めて自分の存在を肯定し、自分を好きになれるのです。わかりやすい例えでいえば、恋人との関係は、『ほかの誰よりもあなたがいい』という思いをお互いにもつことで保たれますから、自分の存在意義を感じる場でしょう。恋人の有無で幸福か不幸かが決まるわけでは決してありません。しかし、ある人にとってはかけがえのないものであることは間違いないと思います。さて、私にとってこのような幸福感を得られる瞬間は何かというと、それは部活です。『いつもありがとう』という言葉をもらうだけで泣きそうになるほど、幸せな気持ちになります。感謝してもらえる何かをできたということは、私が存在する意味を与えてくれるのです。
人が自分の存在意義を知ること、それは、この世界に存在し続ける勇気へと変わります。自殺してしまったり、ひきこもったりしてしまう原因は、その人には絶対にありません。そうならないために周囲がその人を必要とすればいいのです。日常的に必要とする場面がなければ、『ありがとう』と、ただひとこと伝えればいいのです。たった5文字の簡単な言葉ですが、その人が自分を肯定し、幸せになれるよう導くことができます。そして、それができるあなたにもきっと、存在価値は生まれるはずです。
ペンネーム:鼻
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