それでも私は

私は、

よく遅刻をする。

部活に遅刻する。

バイトに遅刻する。

大学の講義に遅刻する。

友人との待ち合わせに遅刻する。

修学旅行の朝食の集合時間に遅刻する。

先輩との飲み会の席に遅刻する。

間に合うギリギリのバスの次の便に乗る。

移動の所要時間を考慮しない。

いつもいつも布団を愛し過ぎてしまう。

「9時集合」は「9時8分集合」だ。

私はよく遅刻をする。

そのくせ他人の遅刻は、全力であげつらう。

私は、

締め切りを守れない。

メールの返信の期限を守れない。

サークル会費の支払い期限を守れない。

割り振られた仕事の期限を守れない。

宿題を遅れて提出する。

12年間出され続けた夏休みの宿題。とうとう一度も終わらせることなく高校も卒業した。

締め切りを守れても、いつもギリギリだ。

毎日の宿題は朝学校に着いてから手をつける。

大学入試の願書はギリギリのタイミングで出す。

合格後の手続きもギリギリのタイミングで行なう。

大好きなバンドの、あんなに行きたがっていたライブの申し込みでさえ、締め切り40分前まで動かない。

この日誌も、締め切りの30分前に書き始めた。

内容の構想などしていない。見切り発車だ。

…なんだ。突然パソコンのアップデートが始まった。文章作成ソフトも動かせない。

これでは締め切りの時刻を過ぎてしまうのも仕方がない。どうせ遅れて提出するのなら5時脱字のテェックなども入念nいやっておこうう。

____こうやって自分勝手で適当な理由づけをして数多の締め切りを破ってきた。

私はこのままで良いのだろうか。

断じて良いはずがない。

自分を変えなければならない。

私は変わらなければならない。

だが自分の力だけではどうしようもないこともある。

他人の力を借りてこそ成し遂げられることだってある。

幸いにもいまは21世紀。高度に発達した文明の力を借りるとしよう。

そう、変わろう。今日から＿＿＿＿

＿＿＿＿今日から私の恋人は、リマインダーです。

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ペンネーム：ササキコジロウ

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