僕の名は。

皆さんの第一人称は何だろうか？俺、私、僕、etc。僕は見てわかるように基本的には「僕」である。（“基本的には“というところに若干引っかかると思うが、後で説明する。）とはいってもちっちゃいころはその第一人称を使ってなかったのではないだろうか？今「俺」の人も昔は「僕」と言っていたり、自分の名前で呼んでいたり…。かくいう僕もその一人である。その変遷としては

○○ちゃん、うち（幼稚園）⇒僕（小学校～）

という感じである。こう書いてみるとあっけないが、実は「僕」に関する波乱万丈の物語が存在している。小学校高学年になった時「僕」を使っていた僕はある問題にぶち当たったのだ。現在「俺」を使っている人なら誰しもぶつかったであろう問題、そう「僕」から「俺」に移る問題である。「俺」のカッコよさと「僕」のオコチャマ感のために、「僕」を使っていた人が「俺」に移り変わる時期となったのだ。しかし恥ずかしがりやで小心者の僕は周りが続々と「俺」デビューしていく中、「僕」を脱せずにいた。変えたいなとは思っていたもののためらっているうちに中学生になってしまった。ここでさらに問題にぶち当たる。思春期である。思春期の子はダサいものを排除し、かっこよさだけ兼ね備えたいものである。僕もご多分に漏れず思春期の子となっており、なんとしてでも「僕」を脱したかった。しかし、「俺」はハードルが高い。そこでひねり出したのが「こっち」である。それ第一人称？と思われると思うがその通りである。しかし、大概のことは意外と「こっち」でいけたため、僕は第一人称を「こっち」をメインで使うようになってしまった。その後無事思春期が過ぎた僕は再び「僕」をメインで使うようになったが、今でも割と普通に「こっち」と言っているので、もし耳にしたときは「大変だったんだな」とでも思ってほしい。

ペンネーム　ぶらんち

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