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April 04, 2019

双子あるある

 私には妹が二人おり、彼女たちは一卵性の双子である。双子の妹たちと20数年生活してきて、私が感じた双子あるあるを挙げてみる。

 まず、兄妹である私にとっての双子あるあるは、とにかく話のタネになることだ。英語でのスピーチ、中国語でのスピーチなどこれまで何度も利用してきた。そして、他人に言うと(社交辞令もあるが、)羨ましがられる。おそらくあらゆる兄弟姉妹のパターンで最も羨ましがられるのが「女の子の双子」であると思う。なぜかはわからない。
 次に、家族から見た双子あるあるは、苦労の方が多いように感じる。朝ドラ『だんだん』(2008年後半)に出演し、ブレークした某双子の様に、双子を武器に稼げるのは例外で、双子を育てるにはとにかくお金がかかる。受験、入学、制服、成人式の振袖が同時にダブルでかかるのだ。親も大変そうである。
そして、本人達に双子であることについて聞いてみると、良いこともあるがやはり双子ならではの悩み(あるある)もあるようだ。学校が同じであれば、貸し借りが禁止された体操服を忘れてしまっても、同じ苗字が刺繍された体操服を借りて出席してもバレない。体育祭などクラス対抗の極秘戦略が、我が家では筒抜けになっている。チームの勝敗は置いといて、お互い自身には悪い影響がないように自分達自身の事前の打ち合わせができる。
 一方で、顔の区別がつかない教師が、校内マラソンで走る妹たちに対して、ショートカットの疑いをかけてきたり、それぞれの部活の先輩が、もう片方の妹を自分の後輩と間違えて認識し、「挨拶しない、失礼だ」などと注意を受けることもよくあったようだ。互いに知らない生徒に対しても、声をかけられたら最低限笑顔で会釈はするなど、双子あるある対策を講じていた。
 最後に、世で流行り(?)の双子コーデについて聞いてみると、やる意味が分からないという。「双子に双子コーデしてほしい」と年頃の女子に言ったところで、やろうとは思わないようだ(少なくともうちの場合は)。ある程度大きくなれば、それぞれ好みや趣向も異なる。彼女たちは幼少期、有無を言わさず双子コーデをしてきたのだ。学校が同じで同じ制服を着ていく時も、必ず、中のシャツやネクタイの色は重ならないようにしていた。
 外から見た双子のイメージ像と実際の双子には少しズレがあるようだ。

ペンネーム:おすし

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