February 8

＃237 たっぷり使える

家について袋を開けると、僕は度肝を抜かれた。
いつもある20%増量の文字がそこにはなく、代わりにあったのはその言葉だった。
その言葉はさも増量していますよという顔をしながら、堂々と僕を欺いたのである。
いくら学生だからと言って、20%増量されていなかったことはそこまで悔しくはない。
問題は出し抜かれたこと。知らぬ間に手に取らされていたことである。その発見は僕に人生経験の違いを見せつけているように感じた。まだまだ青二才だな。そういわれている気分だった。俺も京都弁を使いこなせるようになったら、少しはあいつと渡り合えるようになるかもしれない。

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（ペンネーム：ケンジ先生）

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