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May 25, 2019

まにあうひと、まにあわないひと

 世の中には間に合う人とマニアはない人がいる。待ち合わせ時間の5分前に来る人と、5分後に来る人がいる。間に合う人は偉い、正しい。当たり前である。間に合わない人はろくでもない、悪い。当たり前である。間に合う人は間に合うように努力しているのに、間に合わない人はそんなことは構わないかのように、間に合わない。だが間に合わない人は間に合う人を怒らせたい訳ではない。では間に合わない人は一体何を考えているのであろう?その謎を解くために我々はアマゾンの奥地に向かった。

 

 筆者はモチのロン間に合わない側の人間である。前回同様、締め切りを過ぎてからこの原稿執筆に着手した。(しかし侮るなかれ、今回は締め切りの1時間も前に構想を始めたのである!)そんな私が、間に合わない側の人間がどういう気持ちでいつもいつも間に合ってないか解説(弁明)していこうと思う。間に合う側の方は怒らず落ち着いて読んでほしい。

 解説といっても、話はいたって簡単だ。間に合わない人は、間に合う人の気持ちがわからない、否、間に合わなかったことに怒る人の気持ちがわからない。間に合わない人は間に合わないことに慣れている(当たり前だと思っている)ので、遅刻されることをなんとも思っていない。間に合わなかった人を怒る人は「私の時間を無駄にした」などというが、間に合わない人は待ち人が来ない間は本を読んだり、スマホゲームに興じたり、道端の雑草の葉脈の数を数えたりしておけばいいだけなので、時間を無駄にしたとは考えない。このギャップが軋轢の原因ではあるのだが。

 沖縄地方には「うちなータイム」という言葉があるらしい。これは沖縄の人々の独特な時間感覚を表した言葉で、待ち合わせなどに遅れることが当たり前であることを指す。ここで注目しいてほしいのは、沖縄の人々は時間を守らない適当な人々だということではなく、多少の遅刻など気にしない寛容さである。開き直るようだが、ちょっとの遅刻くらいで苛ついてしまう人はもう少し心に余裕を持っても良いのではないだろうか。

 

 

 余談ではあるが、筆者は遅刻した時に「やっぱ沖縄の人って時間にルーズなんだね~」といわれることが死ぬほど嫌いである。上の記述でうちなータイムを引き合いに出したが、私の遅刻はうちなータイムとか関係なく“ただの”“私個人の”遅刻であることに留意されたい。

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