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August 24, 2019
行く手を阻むもの
一人暮らしを始めるに当たり、多くの不安要素が僕の脳内を支配していたが、その中でも最大の不安要素があった。そのことについて、述べていきたいと思う。
ある日、大学から帰ってくると、自分の部屋の様子がいつもと違った。ドアの外に奴がいたのだ。僕にとって、奴の存在は恐怖でしかなく、ドアの外に奴がいる、と思うと大学へいくのも躊躇われる。遅刻のリスクがあるにも関わらず、自分の部屋がアパートの四階に位置しているのは、奴の出現を避けるためである。予想がついている人も多いかもしれないが、奴の正体はGと呼ばれる虫、ゴキブリである。結局、次の日の朝、Gは消えていたのだが、行方はわからない。明日にでも家の中に出没するかもしれない。虫以外にも苦手な生物は幾つかあり、落ち葉が蛙に見えて、腰が抜けそうになることもしばしばある。
このように、生物に対する恐怖心が僕の行動のボトルネックとなる。一度抱いた感情はなかなか拭えず、自分自身を苦しめる。早く克服したいが、その道のりは険しい。
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