鉄の鎧

ある猿とある木は共生関係にある。その木になる果物(桃のような味)はとても栄養価が高いので、猿は母系の家族単位でその木に定住する。ある猿が死んだら他の猿が木の下の深くに埋める。猿はその木の養分となる。養分となる能力の高い木が生存競争を生き残り、養分となる能力の高い猿が生存競争を生き残る。
 そんな桃源郷の中心部には、よくある食べていると死なない果実のなる木がある。そこの猿は周りの猿たちよりも強い。今度の猿は死なないので、大きな負傷をした時に木の下の深くに埋められて、木の養分となる。
 一人の若者が鉄の鎧と刀を持ってその村へ行き、真ん中の木だけを残して残りの木は全て切り倒してしまった。そしてその一本の木と暮らした。鉄の鎧など要らないのでその辺に捨てておいた。その成れの果てがこれじゃ

​​ペンネーム：藤

​

なお、本コーナーで取り上げてほしい件やご要望・ご意見等がございましたら、

公式Twitter(＠KU_SpeedSkating)の「質問箱」(https://peing.net/ja/kusst_shinkan)、

またはメール「kusst_shinkan@yahoo.co.jp」からご投稿ください。