#23-12 ホームシック?
- Kyoto University Speed Skating Team
- 2024年6月17日
- 読了時間: 1分
ある日、晩ご飯にカレーを食べようと思ったので、昼間に鍋いっぱいのチキンカレーを作り、用事があった私は一旦外出した。
帰ってきたのは空が暗くなってから。かなり疲れていたので、そのころには昼にカレーを作ったことも忘れていた。
玄関を開けると、誰もいない狭い部屋いっぱいにカレーのいい匂いが広がっていた。その瞬間、久々に、家に帰るとカレーの匂いがするという幸せを思い出した。それまで実家を恋しく思ったことはなかったが、これも一種のホームシックなのか、などと考えているうちに鼻はもう慣れてしまった。それ以来何度か幸せを自作自演している。
no namae
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