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アジサイ

部員日誌

#25-64 苦手克服!

前、なんの大会だったか、帰り道、先輩とよくわからない会話をした。多分みんな疲れていたせいなのだろう、なんだか変な会話になった。人とのかかわり方やらなんやら少し、深いところの話を、いろいろと。


「なにか目標を立てたいよね。人間として成長するための。」そんな話は普段はしないし、正直私はそんなこと考えたことがなかった。考えたことがなかったはずなのに、私の口からはよどみなくすらすらと言葉が零れ落ちた。


「私は人を誘うのが苦手だから、改善したいです。」


口から出た自分の言葉を聞いて、あれ、と自分でもびっくりした。別にいままで、はっきりとそれを悩みとして認識していたわけでも、来年こそはなおそうと意気込んでいたわけでもなかったのだ。けれど途端に、私は「ああ!そうだ!」とすごく合点がいった。そうだ、私は人を誘うのが本当に苦手だ。


問題なのは、「この人誘いたいけれど相手のことを考えて・・・」というわけでもないということだ。いやそれもあるけれど、誰かを遊びに誘おうとか、一緒になにかをしようとか、私にはそういう発想自体が壊滅的に欠けているのだ。完全に誘い待ち。誰かが誘ってくれたらうれしくてすぐに飛びつくけれど、自分から行動を起こすということがどうにもできない。誰を誘っていいのか自体がわからない、顔が浮かばない。シンプルに友達が少ないのではとかそういう話はしないでほしい、傷つく。あとそれは卵が先か鶏が先かみたいな話で、自分から行動を起こせなくちゃ友達は減っていくのは当然だ。まあ、とにかく、あまりに私は受動的に生きてきてしまった。


苦手を認識したはいいものの、いまだに改善には至っていない。どうしても文脈を気にしてしまう。私にいきなり誘われていやな気がしない人、変に思わない人なんているのだろうかと悩むと、やっぱり踏み出せない。でも最近、いろいろと人が遊びに誘ってくれる。部活内でも、文脈ガン無視というか、不思議メンバーで遊びに行く機会もあって、こういうのを企画して誘ってくれる人は本当にすごいと思う。本当に尊敬している。驚くべきことに先輩や後輩も誘ってくれて、ちょっとすごすぎるかもしれない。でもやっぱりうれしい。誘ってくれたら本当にうれしい。基本的にどんな内容でも、こんな私を誘ってくれるのかとびっくりするし、舞い上がってしまう。


もしかしたら、私が誘っても同じように・・・同じようには、あんまないかもしれないけれど、少しは嬉しく思ってくれる人がいるのかもしれない。だとしたらやっぱり受け身でいるだけなのは相当虫のいい話だ。来年の目標は、人を誘えるようになることに決めた。今年中に変わるのは無理、かもしれないけど、でも、先輩をライブに誘えました。うれしい、楽しみ。まあこれはかなり背景があるんだけど。来年は、なんの背景も文脈もなくたって誘えるようになりたい。


絶対に氷

 
 
 

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