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ショートトラックは、技術のスポーツであったり、駆け引きがあったりという点がもちろん最高に面白いんですが、そういった要素を全く抜きにしても面白いです。というのは、一歩で数十mもすすむ、だらだらすべるだけなら一歩で100mでもすべることができる「氷の上の世界」が他にはない魅惑の環境を作り出しているからです。これを氷に乗ったことのない人に言葉で伝えるのはなかなか難しく、僕は「どこまでも滑っていく氷の上の世界」という表現を使うことが多いですが、果たしてどこまで伝わっているのかは定かではありません。日々の人生を生きていると、何かにつけて摩擦の多いこの世の中で、限りなく摩擦のない氷の上の世界は、喧騒で汚れ切った心をすっきりと洗い落としてくれる、言わば現代社会に残された最後のオアシスなのかもしれません。
……うーーん、たぶん、違う。

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（ペンネーム：ケンジ先生 ）

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