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July 16
#292 絶滅危惧種
この前久しぶりに服を買いに行った。
普段あまり服を買わないのはそもそも服への興味がないのもあるが、服屋に行くとこれみよがしに店員さんが話しかけてくるのも大きな要因だ。これは新歓のビラ配りで分かったことだが、店員さんの側は「服をよく知ってもらいたい」「ニーズに合う洋服を提供したい」という一心で売り込みをしているのであるが、客からすれば初対面でいきなり自分のパーソナルな部分にまで踏み込んでくるヤツは、それが町中であろうが店の中であろうが本能的に「こいつはヤバいやつだ」と思ってしまう。そして店員さんはそういう少し捻くれた客が一定数いるのは分かっているがそれでも話しかけてくれているのである。
この間も「何かお探しですか」と店員さんが話しかけてくれた。そこでこちらも勇気を出して正直に「ビックシルエットじゃないものを探しています」と言ってみた。すると店員さんは目を見開き、まるで原始人を見るかのような目で「そんなものはありません。」と言ってきた。私も自分が言ったことがまさかあの捻くれた客にも丁寧に話しかけてくれる店員さんを絶句させてしまうようなことだとは思っていないので同じく目を見開いた。数年前からビックシルエットの波が来ているのは知っていたがここまでとは。流行とは怖いものだ。
(ペンネーム:ケンジ先生)
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