#26-25 炊飯器とせっかち
- 4 日前
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炊飯器とせっかち
一人暮らしを始めて早一年ちょっと。最初は、自分でまともな料理なんてできるのだろうかと不安でしたし、お米のとぎ方すら怪しい状態でした。しかし今では、ネットでレシピを調べながら色々な料理を作れるようになりました。
特に炊飯器で作った豚の角煮は絶品でした。豚肉のホロホロ具合が完璧で、さすがに自分の才能を自覚せざるを得ませんでした。
そんな僕ですが、最近炊飯器が新しくなりました。
ある日、家でごろごろしているとヤマト運輸の人がやって来て、段ボールを一つ置いていきました。何かを注文した覚えもなかったのでなんやこれ、思いながら開けてみると、中には立派な炊飯器が入っていました。どうやら、一人暮らしを始めた頃は、どうせそんなに料理なんてしないだろう、と比較的安価な炊飯器を買ってくれていた両親が、僕の自炊の話を聞いてグレードアップした炊飯器を送ってくれたようでした。
その日はかなりテンションが上がりました。さっそく箱を開けてお米を炊いてみたのですが、これがまあ驚くほどおいしくありませんでした。
理由はお察しの通りです。最初に炊飯器の釜を洗わなかったからです。どうやら製造時の保護剤か何かが残っていたらしく、食べるのがつらいレベルでした。後から取扱説明書を読むと、しっかり洗えと書いてありました。完全に僕のせっかちが敗因です。
しかし、この新しい炊飯器には感動しました。今までの炊飯器と違って、何時に炊き上がるかが指定できるのです。
先代の炊飯器は、現在時刻から何時間後に炊き始めるかしか設定できませんでした。そのため、何合炊くと何分かかるのかを計算して、帰宅時間に合わせて逆算する必要がありました。
でも今の炊飯器は、炊き上がり時間を指定するだけでいい。晩練から帰ってきたタイミングで炊きたてのご飯を食べられる確率がかなり上がりました。
その一方で、あと何分で炊けるから今セットすればちょうどいいなと逆算していた、あの少し面倒な作業がなくなったのは少しだけ寂しい気もします。
二度あることは三度ある



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