#23-14 クールジャパン
- Kyoto University Speed Skating Team
- 2024年6月17日
- 読了時間: 3分
私は現在日本で留学しているが、日本で一番したかったことは部活に入ることであった。なぜなら、母国(韓国)では部活動が盛んではないからである(どちらかというと、サークルに近い気がする)。
私は韓国で中学生の時は囲碁部、高校では経済学部に所属していた。しかし、それは名前だけであり、実際の活動内容は週1コマ、部員が集まり単にそれぞれしたいことをするということであった。そのため、囲碁部では友達と雑談やクラロワをした記憶しかない(囲碁のルールはいまだにわからない)。
さらに、高校の場合、ひたすら大学受験のことだけを考慮し部を選択することが多い。なぜなら、部活動をはじめとする課外活動は難関大学に進学するために役立つからである。韓国ではいわゆる「学力至上主義」のため、大学進学率は70%に至り、大学の受験戦争が非常に激しい。そのため、部活動も自分の進路に合わせて決める傾向が強い。実際に、私の高校では、工学部や化学部などがあり、試験や面接で部員を選ぶところもあった。運動部もあるはあるが、それはプロを目指すいわゆるガチ勢しか入れないため、事実上学術的な部活しかなかった。
そのため、コロナ禍もあいまって私は高校時代の思い出があまりない。幸いにも、当時私は自分で選んで日本留学を準備していたので、受験勉強がそれほど酷ではなく、国内入試を準備する同級生よりは楽しく勉強することができ、それはそれで良かったとは思う。しかし、高校まで、スポーツや楽器など、受験勉強以外の何かに没頭したことがなく、大した趣味もなかった。それは私個人の問題であるかもしれないが、意外と韓国ではそのような学生はたくさんいる。受験戦争に巻き込まれ、学校で受験勉強しかしないことは韓国社会の問題なのではないかと考える。
一方で、日本では逆に部活が盛んに行われている。もちろん、部活が辛く、楽しくないと思う人も結構いるらしい。また、指導者の確保や費用などの問題も発生していると聞いた。しかし、学生のうちに勉強以外の何かを頑張ることはとても大事である。様々なことに挑戦し、一生懸命努力することは素晴らしいことである。部活動は学生時代の思い出にもなり、自分の武器にもなる。そのため、私が考えるクールジャパン(日本の魅力)もまさに部活動だと考える。
私は昔から日本の部活動に憧れ、日本に行ったら絶対部活に入りたいと考えた。当初は野球が好きで野球部に入りたいと思っていたが、日本の野球部のレベルの高さに気づき、経験人数が少なく少し珍しいスポーツにチャレンジしたくなった。そのとき、ちょうど京大のスピードスケート部のことを知り、入部を決めた。
大学ではしたい勉強もありますので、学業と部活を両立できるように頑張りたいと思います。今後ともよろしくお願いします。
ホークスファン
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