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ノートブック上の2本のペン

部員日誌

#382 窮屈さと勤勉さ

後期の授業の一環で、とある講演を聞く機会があった。講師の方の専門分野についてのお話をいただいた後、若い人(大学生)たちに向けて一言、ということで次のようなことをおっしゃった。「今の若い子たちはすごく計画的だなって思います。何歳までに結婚して、子ども何人で、家を何歳に買うから今いくら貯金しておいて……。すごく堅実で安定はしそうですが、その一方ですごく窮屈そうです。もう少し楽に生きてもいいと思うんですがね」

 確かにその通りだと思った。事実、私生活においていつも何かに追われていてゆっくり過ごすということを久しくできていないような気がする。では、もう少し余裕を持った生活に切り替えるかという気にはならなかった。

 「continue hardworking」。国際政治の舞台で活躍している方が言った言葉だ。争いが絶えない中、現状を変えるために何をするべきなのか、という質問への答えになる。「当然、一生懸命何かをしたところで、必ずしもそれが解決に向かうわけではない。しかし、何もしなければ、絶対に状況は変わらない」。その方は、強いまなざしでそう述べた。

 窮屈そうだからもう少し肩を抜け、何かを変えたいなら勤勉であり続けろ。一見相いれないようだが、どちらも強く心に残る言葉だ。

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